パソコンを処分する場合は個人情報の取り扱いに注意しよう
パソコンの寿命は、一般的に平均5年程度だと言われています。完全に故障する前に動作が遅くなってくるなどの予兆があったり、OSのサポート期間終了などを理由に買い替えするケースが多いと思います。
パソコンに内蔵されているハードディスクやSSDなどの記憶装置には、膨大なデータが保存されています。ごみ箱の中に溜まっているファイルを削除するだけでは、完全にデータを消去したことにはなりません。正しく安全な方法で処分しないと、情報漏洩のリスクがあります。
パソコンを処分する時は、大切な個人情報や重要な機密情報が漏洩しないよう、適切に処分しましょう。
粗大ゴミでは捨てられないので注意
パソコンの部品の中には、再利用する価値の高い原材料が多く使われています。2003年からできた「資源有効利用促進法」という法律があるため、パソコンは自治体の粗大ごみとして出すことができません。
もし、こっそり家庭ごみの中に混ぜて出した場合、法令違反で処罰される可能性もあります。この点についても気を付けてくださいね。
パソコンを処分する前にデータを移行しよう
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パソコンの本体を処分する前にしておくべきことは、「データ移行(バックアップ)」と「データ消去(初期化)」の2つです。
データ移行(バックアップ)
パソコンを買い替える際には、これまで使っていた今のパソコンの中に残っているデータを、新しいパソコンに移行する必要があります。
有料のデータ移行ソフトを購入したり、Google DriveやiCloudなどのクラウドサービスを使うことで、特別な知識がなくても手軽にデータ移行ができますよ。また、バックアップには次の2つの方法があります。
データ消去(初期化)
データのバックアップが完了したのを確認できたら、パソコンを完全に初期化します。下記のいずれかの方法が一般的です。
- パソコンに付属のCDやDVDを使用して手順通りに行う方法
- パソコンのメーカーがリリースしている初期化プログラムから行う方法
時々、ハードディスクを取り出して、力技で叩き割って物理的に破壊する人もいます。しかし、肝心な記憶装置の部分のデータが消去できていなければ、実は意味がないんです。
処分・回収を依頼できる業者について
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データ移行と消去が無事に完了したら、いよいよパソコン本体の処分です。
パソコンを処分するにはいくつかの方法がありますが、ここではパソコンの処分・回収を依頼できる業者について、それぞれのメリットやデメリットを挙げながら解説します。
パソコンリユース業者
パソコンリユース業者では、パソコンのメーカーや機種を問わず廃棄対応してもらえます。例えば、自作パソコンなどでもOKで、データ消去も行ってくれるところが多いです。
しかし多くの業者の場合、自分で梱包して発送または店舗までパソコンを持ち込む必要があります。そういった手間がかかる点は、特に忙しい人にとってはデメリットだと感じるでしょう。
家電量販店
家電量販店に依頼すると、多くの場合は無料で回収してもらえます。さらに、自分で店舗へ持ち込めば、送料も発生しません。ただ、その店舗で新しいパソコンを買うことが条件となる「下取りサービス」的な意味合いである場合がほとんどなので、その点は注意が必要ですね。
単に古いパソコンを処分したいだけの時には対応してもらえない可能性が高いので、別の方法を検討するようにしましょう。
不用品回収業者
不用品回収業者に回収を依頼する方法の場合、回収までの時間が短くスピード対応してもらえるのが最大のメリットです。
他の方法のように、自分で梱包や発送をしたり、店舗まで持ち込んだりする手間や時間が必要がありません。とにかく早く回収してほしい、自宅まで回収に来てほしい、他にも不用品があるのでまとめて回収してほしいといった場合に最適です。
まとめ
●パソコンを廃棄処分する際には、個人情報が漏洩しないようくれぐれもご注意を!
●パソコンを処分する前には、データ移行(バックアップ)とデータの完全消去(初期化)をお忘れなく!
●パソコンの処分・回収を依頼できる業者
・パソコンリユース業者
・家電量販店
・不用品回収業者
今回は、パソコンの正しい処分方法についてお伝えしました。パソコンは、比較的買い替えの頻度が高い家電製品のひとつです。個人情報を含む膨大なデータが保存されているため、簡単に捨てることはできません。
この記事を参考に、しっかりとデータの消去を行ってから、正しく安全に処分してくださいね。