部屋をキレイに片付けたいと思っているのに、なぜか片付けられない。そんなお悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
実は、片づけられない人にはいくつかの理由があるんです。そして、自分がどのタイプなのかよくわかっていないために、片づけられないという人が少なくありません。
この記事では、片づけられなくてお困りの人に向けて、自分はどうしたら片づけられるかを知っていただき、お悩みを解決する方法をご紹介します。
片づけられない人は3つのタイプに分かれる

片付けたいのに片付けられないと思っている人は、大きく分けて3つのタイプに分類されます。ここからは、3つのタイプの特徴を紹介した上で、それぞれのタイプに合った対処法・対策について解説します。
物を捨てられない「整理が苦手」タイプ
片づけを始めようとしても、一通り確認したものの全部必要に思えて、結局何も捨てられなかったという経験はありませんか?
例えば、もう何年も使っていないのに、いつか使うかもしれない気がして捨てられない、人からもらったものは捨てるのが失礼だから残しているなど、思い当たる人はこのタイプです。たくさんの物に囲まれていると、管理するのが大変ですよね。
自分にとって本当に必要なものは何か、ハッキリと認識することが大切です。重要度や優先度の高いものだけを残すよう、基準を見直してみましょう。

収納家具選びが間違っている「収納が苦手」タイプ
いつも「とりあえずの間に合わせ」的な、行き当たりばったりの収納をしていませんか?
例えば、押し入れに全部押し込んで終わり、目隠しをしてごまかす、100均で適当に買った一貫性のない収納グッズばかり使っている、しまい込みすぎてどこに片づけたかわからなくなる、など。心当たりのある人は、このタイプです。
何をどこに収納したいのかという計画性がないので、収納したいものに合った収納家具を選べていないのが原因となっています。
解決のポイントとなるのは、収納アイテムを用意する順番。先に収納家具やグッズを買うのではなく、要らないものを処分した後で、残したいものの収納にあったアイテムを用意するようにしましょう。
すぐに掃除をサボってしまう「習慣になっていない」タイプ
物の置き場所が曖昧で、いつも手近な場所に仮置きしてしまい、定位置に戻さないことが多い人はこのタイプです。無意識のうちにそういう行動パターンになっていませんか?
どれだけ時間と手間をかけて物を減らし、スッキリと収納したところで、それ以降の毎日で出しっぱなし、散らかしっぱなしの生活を続けていたら、いずれ元の状態に戻ってしまいます。
例えば、マスキングテープを使って収納場所のグループ分けをして、同じ色柄のものは同じエリアにまとめて収納するなど、楽しく無理なく続けられる工夫をしてみてはいかがでしょうか。
また、途中で別のことを始めて、片づけが中途半端になってしまいがちな人は、片づけを行動の最後に意識的に行うと良いですよ。
- 料理ができあがったら、鍋やフライパンなど調理器具と洗っておく。
- DMやなど郵便物が届いたら保存の必要が無いものは、その場で処分する。
- 宅配便で荷物が届いたら、箱をたたんでまとめておく。
など、ちょっとした習慣づけができれば、だんだんと散らからなくなって、片づけが楽になってきます。
片づけられない人は「ADHD/ADD」の可能性も?

実は、片づけられない人の中には、単に掃除が苦手なのではなく、「ADHD/ADD」が原因の場合もあることをご存じでしょうか。
よく雑誌やテレビなどの特集で、「片付けられない症候群」と呼ばれていますが、これは病名ではありません。ADHD/ADDの典型的な症状の一つです。
ADHD/ADDは病気ではない
ADHD/ADDは病気ではなく、いわゆる発達障害の一つだとされていて、脳機能の障害です。ADHD(注意欠陥多動性障害)の人の主な症状として挙げられるのが、遅刻や忘れ物が多い、段取りや効率を考えた行動が苦手、優先順位がつけられない、片づけられない、集中力の差が激しい、多動性など。
画像引用元:https://www.teensmoon.com/
ADDは、ADHDから多動性を除いたものです。これらの症状は、いずれも自分でコントロールすることは難しいのが特徴です。
傾向があったとしても自分を責める必要はない
仮にADHDやADDの傾向がある場合でも、片づけられない自分を責める必要はありません。自分の特性を理解した上で、上手に付き合っていくためのコツを身に付けていけば大丈夫。
置く場所を決める、物を溜め込まず「要る・要らない」の判断をこまめにする、といったことを意識すると良いでしょう。
まとめ
●片づけられない人には3つのタイプがある
①「整理が苦手」タイプ
②「収納が苦手」タイプ
③「習慣になっていない」タイプ
●片づけられない人の中には、「ADHD/ADD」が原因の可能性もある
●「ADHD/ADD」は発達障害の一つ。自分でコントロールするのは難しい。
⇒ もし傾向があっても、自分を責める必要はない。
今回は、片づけられない理由別の3つのタイプをご紹介しながら、どうしたら片づけられるか、お悩みを解決する方法を解説しました。
ぜひご自分のタイプを知り、片づけ方の参考にしてみてくださいね。